10月26日公明党のてんかん対策プロジェクトチーム事務局長 横山信一参議院議員が、ベーテルへ
上段 てんかん患者さんの要望をつたえる。
下段 無線脳波ビデオ同時記録装置の送信機を見る横山議員
10月26日、公明党のてんかん対策プロジェクトチーム事務局長 横山信一参議院議員が、宮城県議お二方、仙台市議、岩沼市議お一人ずつを従えて、ベーテルにお越しになった。直接てんかん当事者の声を聞き、更なる専門医療施設の整備やてんかん対策のありようについて、ご視察された。
発病したばかりの青年は、発作で倒れた時に正しい対処をしてもらうために、社会の人たちに正しい「てんかん」の理解を求めた。また「てんかん」でも普通の方と同じく働きたいとの思いを述べた。また、遠方より入院中の女性は、薬物による中毒状況を知らずに治療を受けてきた経過を話され、近くにてんかんの専門病院があれば、こんな目に合わなかったと訴えた。ハンス・バーガー協会運営のグループホームと作業所を利用する方々より、てんかんの就労問題・移動手段の問題・施設整備・高齢化対策などに関する要望が述べられた。
日本てんかん協会福島県支部代表の吉田大二氏は、ベーテルは難治に経過した方々が通院する病院であり、医療のみならず就労・福祉の領域まで整備してきた。てんかんは、全てを網羅した政策が必要であると述べた。
社会啓蒙活動を展開するカーレ仙台代表は、てんかんの正しい教育現場の整備を求めた。また、年齢層も様々で、病態も様々な方々を身体ケアから精神的ケアまで含め、すべての領域を患者管理するスキルを持つスタッフの獲得が困難で、疲弊する現状から、幅広い層の患者さんを適切な配置で管理できる病棟・病院の整備の必要性を訴えた。
てんかん病院ベーテル開設者ソガは、優に百万人を超える乳児から老年までが患いうる、生涯疾患てんかん問題への国策として、てんかん対策室の設置を求めた。また、新規抗てんかん薬や新技術の開発に当たる、研究機関を設置するため始動するよう要望した。
2時間ほどのご訪問であったが、真剣にてんかん問題に耳を傾けて下さる姿勢に、今一度大きな展開を夢見ることができそうな予感がした。ここで動かなければ、また何十年も遅れを取るであろう。てんかんを取り巻く皆さま方が大きな声で、倦まず、あきらめずてんかん問題を訴える時が来ようとしている。
ウンノミチヨ