2025年6月16日
2025年6月14日に、仙台国際センター展示棟展示室1にて、第57回仙台てんかん医学市民講座EPLS Ⅳ-2025 春期第33回が開催されました。4時間を超えるボリュームのある内容でしたが、様々な分野の方が集い、発表し、それを皆で勉強するという、普段では味わうことのできない貴重な時間を共有することができました。あいにくの雨模様に、新しい会場での開催でしたが、盛大な拍手で会を終えることができました。
恒例のSpeakOutでは、波乱万丈の人生を過ごしながらも、再起を誓う力強いお二人の生の声での発表を聞くことができました。
てんかんケア実践講座PSEでは、脳波検査を支える日本光電の方にもご発表いただき、日々てんかんケアに奮闘するベーテルスタッフが、看護師、検査技師、作業療法士、神経心理士と様々な立場から発表し、まさに多面的チームアプローチ(MDTB)を実践する形での講座となりました。
医学記念講演は、東北大学大学院医学系研究科 小児病態学分野の菊池敦生教授による遺伝子研究の発表で、難しい分野ながら非常に分かりやすく丁寧にお話していただきました。
障害ケア講演として、宮城県障がい者福祉協会の森正義会長による、障害を統計から理解し、各国でのてんかんの分類の違いなど、新たな視点でお話いただきました。
連続講義は、小児てんかん、てんかんの診断学、てんかんの薬物治療、てんかんの看護と、時代と共に変わる新しい情報、昔から積み重ねられてきた大切な経験など、どれもてんかんを理解する上で大切な講義となりました。
今回の市民講座では、財務副大臣で公明党てんかん対策プロジェクトチームの横山信一先生からのビデオメッセージが会場で放映されました。今までにも増して、たくさんの分野、たくさんの方々のお力を得て、てんかんケアを皆で真剣に考えていこうという気持ちにさせてくれた、とても心を熱くさせる会になったと思います。
なお、次回第58回仙台てんかん医学市民講座EPLS Ⅳ-2025秋期第25回は、10月18日(土)、主題てんかんのための夕べの集いの第Ⅰ部として開催されます。ご予定をお組みくだされば幸いです。
神経心理士 阿部佑磨