春の陽気が訪れ、病床のベランダ、植木鉢や花壇の美しいチューリップの花が一斉に咲き乱れました。私は初めてイベントに参加しましたが色とりどりのチューリップが身近で見れるなんて嬉しい事です。患者さんは元気よく笑顔も見られていました。今年のチューリップを皆で投票して、一位に輝いたのは、黄色と緑色の花びらからなるホワイトバレーという、それはそれは素敵な素敵なチューリップでした。
チューリップはベーテル病院の院花であり、ベーテル病院では四季折々の伝統の花祭りがあります。チューリップ、バラ、ダリア、イクチオステガの4つの内の一つです。患者さんがチューリップの事について詳しく説明をされていて、周りの患者さんが関心を持って聞いていました。
DrソガよりオランダのてんかんセンターSEINのマスコットであるヒポピHippopiと富山県のチューリップを模したリップちゃんが紹介されました。ヒポピという名称はhippocampus海馬と外来、病棟患者さんから愛称を募集し最終的に残りました。雪の寒い冬を乗り越えて、地上に剣の様に力強く突き出し春に大空に手を伸ばすように咲くチューリップ。花ことばは、「思いやり」です。このチュルペンに集ったみんなが、人々に思いやりを持って、てんかんの発作が抑制できること、来年のチュルペン祭り開催を願って生きますように2025.4.30 榎本 僚太
※1「チュルペン」とは、オランダ語のチュルプ(チューリップ)の複数形です。 ※2 患者さん達が種を蒔き、苗を育て、半年以上育てて花を咲かせます。