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カーレ仙台

素晴らしいてんかん市民講座となりました 第59回仙台てんかん医学市民講座 EPLS V-2026春期34回 

 

素晴らしいてんかん市民講座となりました

第59回仙台てんかん医学市民講座 EPLS V-2026春期34回 –

 

開催報告

仙台てんかん医学市民講座は、1992年のてんかん専門病院ベーテルの開設に伴い、私どもカーレ仙台、

Concerted Action Plan and Research in Epilepsy SENDAIが、年に2回、定期的に開催し、最新のてんかん情報を伝え続けてきた活動であり、今回で第59回となります。

今回、2026年5月30日は、一つに仙台駅前ベーテル開設10周年と、二つに新グループホームVrede開棟お祝いを兼ね、仙台国際センター展示棟を会場にして開催いたしました。

 

春期講座は初心者向けの手ほどき入門編

本年2026年から年二回の講座のうち、春期の講義は、一度は周りや主治医以外からてんかんの話を我が耳で聞いてみたい、一度は本物のてんかんの話を聞いてみた方がいいよ、などの初心者の方々向けの講座としました。やさしいてんかん教室の第一回です。

なお、秋期講座はこれまで通り、もっともっと勉強したい方々やてんかんケアのあり方を討議する講座のままです。

 

個別なんでも相談会

初の試みとして、てんかん個別相談会を設け、直接に専門家に相談できる時間を設けてみました。初の試みは0人でした。次回も同様に仕組んでまいりますので、準備してご参加ください。

 

Speak Out

さて、第一プログラムのてんかん闘病記(最上級編、SCAPEⅧ)「あなたが主役」のSpeak Outは、最重度の難治てんかんと戦い続けてきたお母さま2名にご発表いただきました。このご発表は、先の2月に開催されたIED協奏SCAPEでのSpeakOutの再口演です。今回開催日に発刊された「てんかんケア仙台 2025-2」に既に収録された逸品2編です。「仙台てんかんチューブ」で再度お聴きいただけます。

 

特別記念講演 泉房穂 明石市前市長

-ひとりぼっちにはさせない、子どもを応援すれば、みんな幸せ-

第59回の社会福祉記念講演は、てんかんを「ひとりぼっちにはさせない」励まし講話です。幸運にもその道の開拓者、泉房穂先生を仙台にお招きすることが叶いました。座長には、地元仙台の元日弁連会長 荒 中先生にお願いいたしました。

圧倒的に少数に過ぎないてんかんの当事者・ご家族は社会で直面する困難をどうように解消していけばよいのか、少数に過ぎない専門職・支援者は当事者の尊厳と幸福をどう支えていくのかを学ぶ機会となりました。

泉先生が実践してこられた、子育て・福祉支援の先進都市・明石市の挑戦は、自らの経験に基づいて、政治の力を使って優しい社会を作る、先生ご自身が開拓した中核都市行政の、全くのオリジナルなものでした。全国初となる10にも及ぶ、全ての人に優しいまちづくりの施策となる明石市条例をつくり、それらは近隣市町村はもちろん全国に波及しました。療育費の立替払いや児童扶養手当の毎月支給など、全国初となる6つもの寄り添う支援を次から次とつ創られました。明石市は近時10年間もの間、市民人口増多を更新中で、住みたい街ランキングの上位に位置しています。何をやっても「変わらないと思うのではなく」、知恵を絞り、工夫すれば「やれるんだ」に変えていく。そして、少数のテーマでもみんなで救いあげ、みんなの心の持ちようを変え、ちゃんと見える化し明石市の世情景色を変えていかれました。市民全員がお互いさまの街作りに参画していくように町全体の政治風情に変わってきました。

お話の全てがワクワクするものでした。「できない」を「できる」に変える、「しょうがない」を「しょうがある」という発想の転換が大事であり、一緒に頑張れる仲間を増やす。行政マンを増やす。てんかん対策に直接関係するテーマではありませんでしたが、みんなの税金はてんかんのためにも使ってもらって当たり前なのだという思いでよいと意を強くいたしました。

泉房穂先生のご講義は、次回2027年2月の国際てんかんデイ IED協奏の「仙台てんかん市民会議SCAPE」の総合テーマ、てんかん対策基本法の討議に繋がります。てんかんの包括的ケアの開拓への指針を探ることができる、まさに「誰一人ひとりぼっちにはさせない」お励まし講話となりました。

泉先生、遠路はるばるご来仙賜りました。立て板に水の如しで、熱烈講演に耳驚き目を見張り金縛りとなりました。しばし深々と御礼申し上げます。

 

連続医学講義-やさしいてんかん教室

てんかんケア実践講座PSE(第15回)は、「初めて聴く」てんかん教室1をテーマに、24時間365日てんかん専門病院ベーテルの現場でMDTB(多面的チームアプローチ)を展開する看護師、臨床検査技師、神経心理士がそれぞれの分野で報告しました。

また、てんかん医学連続講義は、第38回「やさしいてんかん教室」をテーマに、てんかん専門病院ベーテルの医師軍団4名が、てんかんの診断学、小児てんかん、てんかんの薬物治療、てんかんの外科治療について講義いたしました。

 

対面講義、ユーチューブ配信、記録集発刊

この講座は、てんかんのためだけに発信される情報であり、聞きごたえ十分のプログラム内容でした。今回も、講座の全てを、ユーチューブライブ配信で、どなたさまにもご覧いただけるよう準備致しました。

また、今回の講義は、てんかん学習、解説の教材として独立した教本にできそうな気がします。

これまでも、これからも、さまざまな領域で活躍する皆さま方の最新情報を、身近に学ぶ機会を提供することで、

てんかんを正しく学び、正しく向き合いながら、人生を歩んで行けるよう導くことが、カーレ仙台の役割です。本日の開催が、皆さま方のお役に立てれば幸いです。

カーレ仙台 海野美千代