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・【EPLS-春季第28回仙台てんかん医学市民講座Ⅲ】のご報告

 

 

 

 

 

 

 

2019年6月1日、仙台国際センターを会場に、「てんかんのはなし、もっと正しく、もっとくわしく」をテーマに、EPLS 春季第28回2019仙台てんかん医学市民講座Ⅲを開催いたしました。

トップバッターは、Speak Out2019-1、「まずは聴く、何よりご本人から」のてんかん市民体験発表です。お一人目は、7才で発症し小学時代は欠神発作に悩まされ、友人や教師の無理解に苦しんだ経験から、言葉の重みに関する具体的な提言がなされました。いつ起きるかわからない発作を見守り続けた母に深い感謝の言葉が送られました。お二人目は、14才で記憶の一切をかき消され、てんかん発作に悩まされながらも、一から勉強し高校受験を乗り越え、現在大学生活を謳歌している報告でした。演劇部に所属し、ヘレンケラーを自らの体験と重ねながら演じ、自分の想いの伝え方を学んでいました。彼女は今、生き生きと生きています。

PSE 2019-2 Praktisch Seminarie Epileptologie 第3回、基礎から学べるてんかん教室は、てんかん専門病院ベーテルの医療現場で日夜奮闘するスタッフ4名が担当しました。1、「てんかんの病歴を取る」と題し、看護師小島奈穂美が、てんかん専門病院としての一般病歴・てんかん病歴の聴取内容を具体的に抗議しました。2、「てんかんの診断のための検査」と題し、臨床検査技師笠原秀敏が、精密検査入院の際の検査内容を詳しく抗議しました。確定診断作業に欠かせない、24時間脳波VTR同時記録検査により確認される実際の脳波所見を示しながら、脳波検査の重要性を講義しました。3、「てんかんの神経発達心理検査」と題し、神経心理士の阿部佑磨が、各検査内容が導く結果をわかりやすく講義しました。また2名の症例を通し検査結果から見えてくる患者像を紹介しました。4、「てんかんと栄養」と題し、管理栄養士勝山祥子が、薬物治療を目的とした入院治療中の栄養管理について講義しました。薬の副作用に対応する栄養士的視点も語られました。

 

 

 

連続講義には、4月より、てんかんクリニック仙台駅前ベーテルの院長に就任しましたDr荒谷菜海を含め4名が講義を担当いたしました。1、てんかんの看護第15回は、「てんかんの闘病生活上の患者の役割」と題し、看護師海野美千代が病名を告知された時点から発生する患者さんの役割について講義しました。2、小児てんかん第1回は、医師荒谷菜海が子供の成長、発達、こどものてんかん総論を講義しました。3、てんかん外科第4回は、医師大槻泰介が、「てんかんが治るということ」と題し、てんかん外科治療と服薬中止について講義しました。4、てんかんの薬物治療第27回は、医師曾我孝志が「てんかんの薬の開発-2019の水準」と題し、フロリダで開催された新薬創薬学会の報告を含め、今後日本で開始される治験情報を講義しました。

 

当日は230名の皆さまにご参加いただき、盛会にとり行うことが出来ました。今後とも皆さま方のご支援を賜りながら、てんかん医療と社会啓蒙活動に努めてまいります。より一層のご支援をいただきますようお願いいたします。

なお、この模様は以下のリンクにてご覧いただけます

【 Epilepsy SENDAI Tube / 仙台てんかんTube 】

https://www.youtube.com/watch?v=44aub6S0dNk&t=41s

https://www.youtube.com/watch?v=j70VBKGar1s