ベーテル3.11 2011
イーヴニングセミナー、ベーテルてんかんケア実践講義EESB:2019-第一期 第4回講義「ベーテル3.11 2011」は、2月28日(木)に開催されました。
2011年3月11日14時46分に発生した岩手・宮城・福島県沖大地震・大津波・原発放射能大人災は、一瞬にして平穏な生活と多くの命を奪っていきました。命を救われた方々であれ、原発により非難を強いられた皆さまの精神的ストレスは大きく、真っ白な顔で表情を失い、笑顔を失い、自分の感情をコントロールできず泣く、そんな患者さんの入院を経験しました。そして、私たちはベーテルに通院する患者12名を失いました。大災害にてんかん重積で命を落とした方もいます。
今回は、ベーテルで経験した3.11の現状と、その後毎年開催し続けている
ベーテル3.11 2011コーラスライン追悼集会の報告を行いました。このような大災害で一番の困難は、薬を入手できないことです。この危機感をいつの時も伝え続けるのが私たちの使命ですし、予備薬の確保とこんな時あんな時の対処の仕方のノウハウを経験から語り続けることを再確認しました。
今後予測される大災害に個人として、病院として、備えは十分か、国の対策は褒められたものかどうかを検討しました。私たちてんかん市民は、来る3月8日第9回目のコーラスライン「てんかん市民の誓い2019」を開催いたします。対策が取れない原発問題、そして新たな原発再稼働問題に声を上げ続けなければなりません。
(海野美千代)