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2024年のクリスマスツリー「イクチオステガ」点灯式

2024年のクリスマスツリー「イクチオステガ」点灯式

 

ベーテルの入り口(三角花壇)に植樹された樅木(イクチオステガ)に、クリスマスのイルミネーションの飾り付けが施され、今年も患者の皆さま方と共に点灯式を行いました。

この樅木は、1996年にハンスバーガー協会初代理事長、森勝廣さんから贈呈されたクリスマスプレゼントです。

三角花壇は、ベーテル開設当初に、岩沼市から利用許可を受け、入院患者さんと共に土をおこし、肥料を運び、種をまき花々を植え四季を彩る花壇とされてきた場所です。その花壇に、あぶくまグリーン社主の森勝廣さんが、仙台141に飾られたご自身のクリスマスツリーを、この三角花壇に寄進してくださったのが、このイクチオステガのイルミネーションの始まりです。

森社長は「根付かないかもしれないが、根付けば1年、2年たてば葉ぶり枝振り、かなり立派な美人になるはず」と仰られたそうです。

その通りで、今や28年の年月を経て、まさしく見事な枝ぶりとなり巨大な樹に成長してくれました。

イクチオステガ。このもみの木の名付け親は、ベーテル開設者であるDrソガです。イクチオステガは、海からそして川から陸上に上がった4本脚の両生類で、本格的な陸上動物の始祖です。ベーテルは、陸には遂に上がれなかった無数のイクチオステガの一つかもしれないが、空気を吸いたい原子的肺の進化の過程の一筋に、心底なってみたいと、願いを込めた樅の木でもありました。

その後、てんかんのシンボルツリーとして皆さまに愛しまれ続けてきました。

さまざまな患者さんがスタッフの手を借り、その年ごとに苦労を重ね、素晴らしく飾りつけてきました。この数年は、登って飾りつけるすることさえ難しいほど、樹高が成長しております。

毎年12月1日の点灯式に始まり、イクチオステガの光が、一人でも多くのてんかん市民の皆さまのお目に留まれば幸いです。

点灯は、12月2日から12月28日までの17時から20時までです。ベーテル付近までお出かけの際は、是非是非御足を止めて、このイクチオステガのイルミネーションを愛でてあげてくださいね。

2024.12.2 有賀  穣