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・優生保護法-強制不妊、最高裁判決 心からおめでとう、原告側の全面勝訴!

優生保護法-強制不妊、最高裁判決
心からおめでとう、原告側の全面勝訴!
2024/07/04

優生保護法、強制不妊訴訟の最高裁大法廷での結審を目前にして、当方は、「せめて司法での救いに希望を託す」という言葉を選んだ。勝訴への期待は高いものがあったが、いかんせん日本国憲法をではなく、「国は無謬」を死守する勢力が司法府の中にも浸透しているのではという危惧を払拭できないでいた。2018年1月30日以来、既に6年経過し、高齢の原告39人中6名の方がお亡くなりになっているのに、国(法務省、厚生省、子ども家庭庁などのいずれが裁判担当?)は除斥期間を楯にして、一向に控訴や上告を止めようとはしない。現下の国家権力は顔も見せないばかりかコメントすらしなかったし、立法府は立法府で救済一時金支給なる合理性を欠くちぐはぐな対応に留まり、それ以上の危機感を持たなかった。それよりも当方が恐るべきは、国情として優生思想が拭いがたく深く浸透しているのではという寄せてくる不安。救いがたい判決内容となれば、この国で未来を語ることは虚しいこととなる。

極めて幸いなことに、原告側の主張はほぼ全面的に受容され、憲法学を死守して上出来の評価となったようだ。新聞紙面はトップ記事で一面に躍り出て覆い尽くし、それでも足りないと言わんばかりに社説ではもちろん、天声人語などのいわゆる一面コラム、社会面などで数編を数える程だ。

とても佳いことだ。原告のみなさん、本当によかったですね。この方々が挫けずに戦い続けられたのは、支え続けた新里宏二弁護団の共同代表を初めとした弁護士のみなさまです。ありがとう。支援者の方々、ありがとう。支援者を束ねた多くの団体、機関の方々、ありがとう。皆さまは国体のこれからの有り様への杞憂までも吹き飛ばしてくれました。ありがとう。       (Drソガ)

朝日新聞.旧優生保護法下の強制不妊 最高裁判決;多数意見要旨、個別意見要旨、遠藤隆史:法令「違憲」13件目、阿部彰芳:優生学「資質の優劣」で区別、優生保護法の動き.2024年7月4日、24面.