2023年9月14日
ベーテルスタッフにおける
COVD-19ワクチン(ファイザー)接種結果
−第6回目接種 接種直前と一月後抗体価測定結果報告−
2023年5月8日、新型コロナウイルスが5類感染症に移行となった同日に、当院ベーテルでは春の追加ワクチン接種を行いました。当院では第6回目の新型コロナワクチンの接種となります。5/17~7/12の間に行いました。
この間当院は、「ベーテル病棟にコロナを持ち込まない」を合言葉に、全スタッフが感染予防対策に継続して取り組んでまいりました。今回からワクチンはオミクロン株対応2価ワクチンとなり、またいつか来るであろう第9波に備え、早々にワクチンの接種の計画を進めてきました。
今回は、第6回目の新型コロナワクチン接種を受けた51名の職員の、ワクチン接種前抗体価と、4週後の抗体価について報告します。
(図1)5回目のワクチン(2022年11/28から2022年12月6日にワクチン接種)から4週経過した抗体価から、約半年後の6回目ワクチン接種の抗体価の推移のグラフになります。5回目ワクチン接種の、4週後の抗体価の平均は、185.90AU/mlでした。
(図2)6回目ワクチン接種前の抗体価は、平均97.15AU/mlで、陽性を保っていました。5回目ワクチン接種後の平均の約、半分の数値となり、約6か月前に行った、5回目ワクチン前の抗体価の平均は、76.0AU/mlでしたので、全体的に高い値で陽性が保たれていました。新型コロナウイルス感染症は感染症5類としての分類措置となりました。これからは感染者数の把握も、公式発表もなくなります。より一層の油断ない感染予防対策が必要となり、発熱やコロナ感染の情報をこまめに収集し、「持ちこまない」を更に徹底することになります。
ワクチン接種から4週後の抗体価測定は、6/27~8/9の間に実施しました。
6回目ワクチン後4週の抗体価平均は、163.09AU/mlと51名が上昇していました。オミクロン株2価ワクチンへの効果がより期待できます。
しかし、7月中旬、職員からの持ち込みと考えられる、院内クラスターが発生しました。鉄壁の守りのベーテルも、5類移行措置によりあえなく沈没です。皆が必死にこれ以上感染者が増えないようにと、全職員総出で、ケアと感染対策にあたりました。幸い重症化した方はなく、収束を迎えることができました。この点については、ホームページ上で既にお知らせを差し上げました。なお、次回はコロナウイルスに感染してしまった方々の抗体価について、お話し申し上げます。
世の中では、8月に入ってからは制限のないイベント等が目白押しに開催されていきました。その結果、つかの間の一息もつかない状態で、感染拡大第9波がやってきています。外来では、コロナ陽性の報告が次々と入ります。外来受診前の健康チェックはもちろん、感染なさった方々にはできる限りの詳しい状態報告を徹底してお願いしております。
9月20日からは、秋の新型コロナウイルス追加接種が開始となります。ベーテルはワクチン接種を計画的に進めていきます。第9の波に飲み込まれないよう、これまでのノウハウを活かし、感染しない、させない予防にあたります。合い言葉「ベーテルにコロナを持ち込まない」を心に刻んで、日々感染予防に努めてまいります。
<予稿:海野美千代、文責:Drソガ>