・ご報告 コロナ感染には鉄壁であったはずのベーテル 第9波に飲み込まれました (2023/07/13-07/31)

・ご報告 コロナ感染には鉄壁であったはずのベーテル 第9波に飲み込まれました (2023/07/13-07/31)

2019年暮れに始まった新型コロナウイルス感染症に対し、ベーテルは3年半の長期間に渡り鉄壁の守りを誇り、たった一個病棟しかない専門病棟を死守してきました。国が2類から5類に引き下げた直後の7月13日に、何と病棟内にCOVID-19の初感染、発症しました。

その後、瞬く間にスタッフ13名が、入院患者15名が次から次へと陽性となりました。もちろん、棟内隔離はもちろん、消毒、換気、動線の徹底管理を完璧に行いました。本日7月26日、最終隔離から一週間、最後の方々の抗原検査陰性を確認して、棟内隔離感染を解除しました。スタッフ感染の最終は隔離病室の中で懸命に看護していたスタッフが1名、7月23日に孤立陽性者となったので、完全解除は8月1日になります。

幸いどなたも重症化することなく軽快したのは神のご加護です。この幸運により予定されている入院者の面会も7月31日時点から予約可能になります。

インフルエンザ感染がそうであるように、ウイルス感染は病棟外から持ち込まれます。インフルエンザから入院患者さんの安全を完璧に守る手だてはこの点ではありませんし、まして鉄壁もありません。今回の新型コロナウイルス感染COVID-19災禍第9波の経験を踏まえ、念には念を入れて芋づる式の波及伝染を食い止めるよう励みます。

外来では脳波、MRIはもちろん血液検査も中止といたしました。大変なご迷惑とご心配をおかけしました。予定されていた新患の方々も予定日を延期させていただきました。また、入院患者さんについては入院日を延期したり、退院予定者の中にはご家族へ伝染を恐れて退院が延びたりしました。

ベーテルを襲った第9波の第1頁を包み隠さずお知らせいたしました。再びの第2幕が開かれませんよう祈っております。不安の中でお過ごしになられた患者さんには深くおわび申し上げ、一方感染拡大のために不自由な生活を我慢してくださったご協力とご苦労に感謝申し上げます。また、感染するかもしれないなかで、そして感染してしまった同僚の穴埋めまでしながら、隔離病室、隔離空間の中で不運にも感染したしまった患者さんへの必死の看護にあたってくれたスタッフを心から労いながら、深く感謝申し上げたいと存じます。

(Drソガ)

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