・てんかんイーブ二ングセミナーEESB 第二期第2回講義を開催

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イーヴニングセミナーEESBベーテルてんかんケア実践講座EESB:2019-第二期第2回講義、外部委託検査会社の役割と展望「感染制御の基本 微生物検査におけるバイオセーフティ」は、4月25日(木)に開催されました。

 

今回は、ベーテルの患者の皆さまから採取された検体検査を外部委託している保健科学研究所の方に、専門的な検査ラボ内での業務や、感染の予防策に関して講義を受けた。

 

感染防御の基本である標準予防策(人体の血液や組織などは感染源となる危険があるとみなしてこれらに対する予防措置)については、院内で行う石鹸や消毒薬による手指衛生から日常的な清掃などの環境対策・採血や点滴などで行う注射の安全な手技の方法などすべての医療現場で行われなくてならない感染の予防策について学んだ。感染経路には接触感染・飛沫感染・空気感染の3種類がありそれぞれに対応した経路別の予防策や、消毒薬も菌に対する有効性の高いものは人体にとっても毒性があるため用法用量をしっかり守って使用すべきとのことであった。また、実際の細菌の顕微鏡写真などの提示もあり、目には見えない細菌や水虫などの真菌の様子が画像を通して、とてもよく理解できた。現在は、薬剤耐性菌が問題になっており、どの薬剤にも効かない耐性菌が増えつつあるとのこと。また、通常は人には悪さをしないような菌でも抵抗力の落ちた患者さんに感染症を引き起こす院内感染の問題のお話もあり、医療従事者やお見舞いなどで訪れた家族などが感染源になりうること、意図せずに菌を周囲に広げてしまうことがあるため気をつけなければならないことが分かった。

他にも、施設内での周知が望ましい事の1つとして、災害時を想定した訓練の実施をする、ということを話された。病院内では菌を保菌している患者さんの避難場所や経路などが問題になるのですが、検体を取り扱う事業所などでは、検体や菌株等は感染源にならないように廃棄するとのこと。強力な感染力を持つ菌を扱う際の手技や、自らを感染から防御するための工夫も学ぶことができた。

これまでは、検体を通して集配時に簡単な会話を交わすだけの関係であったが、会社の業務内容等を知ることで、より関係性が深まり患者の皆さま方のお役に立つ関係性に発展していければ幸いである。

原田早苗

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