・恒例のイクチオステガ イルミネーション

・恒例のイクチオステガ イルミネーション

2021年12月1日17時

 

もみの木 華やかに点灯

てんかんのシンボルツリー 「イクチオステガ」

 

ベーテルの入口、愛称三角花壇に、今年も華やかにクリスマスツリーがライトアップされました。この三角公園は、ベーテル開設当初に、岩沼市から利用許可を受け、入院患者さんと共に土をおこし、肥料を運び、種をまき花々を植え四季を彩る花壇といたしました。

その後、1996年初代ハンス・バーガー協会会長にご就任いただきました、当時あぶくまグリーン社主であられました森勝廣さまが、仙台141に飾られたクリスマスツリーを、この三角花壇にご寄進してくださいました。この活動に関しては、もみの木基金を募りました。岩沼在住の方々からも多大なるご篤志を頂戴いたしました。

森社長は根付かないかもしれないが、根付けば1年、2年たてば葉ぶり枝振り、かなり立派な美人になるはずと仰いました。その通りで、今や25年の年月を経て、まさしく見事な枝ぶりとなり巨大な樹に成長してくれました。

そして、このもみの木には名前がつけられました。名付け親はベーテル開設者であるDrソガです。イクチオステガは、海からそして川から陸上に上がった4本脚の両生類で、本格的な陸上動物の始祖です。ベーテルは、陸には遂に上がれなかった無数のイクチオステガの一つかもしれないが、空気を吸いたい原子的肺の進化の過程の一筋に、心底なってみたいと、願いを込めた樅の木でもありました。その後、てんかんのシンボルツリーとして皆さまに愛しまれ続けてきました。

思い起こせば25年もの長い年月を、さまざまな患者さんがスタッフの手を借り、その年ごとに思い思いに飾りつけてきました。この数年は、樹高が高すぎるほどまでに成長し、登るに難しく、飾りつけ作業が危険となるほどとなりました。

毎年12月1日の点灯式に始まり、イクチオステガの光が、一人でも多くのてんかん市民の皆さまのお目に留まれば幸いです。

点灯は、12月1日から12月28日までの17時から20時までです。地元の方々にもきっと愛していただけていると願います。

海野美千代

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