・てんかんイーブニングセミナーEESB 第二期第3回講義を開催

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「てんかんの外来看護ケア管理手順・1」

 

イーヴニングセミナーEESBベーテルてんかんケア実践講義:2019-第二期第3回講義「てんかんの外来看護ケア管理手順・1」は、5月9日(木)に開催された。

1992年に全国初の民間のてんかん専門病院ベーテルが開設され、てんかんのみの専門外来が開始されました。ベーテルのてんかん専門外来から見える風景を季刊誌TULPE・MOLENで紹介したり、仙台てんかん医学市民講座のスピークアウトでも報告してきた経過があります。

今回あらためて、てんかんの外来看護ケアを心構えの総論としてではなく、各論として、より詳細にてんかん外来看護ケアの手順をマニュアル化しようとのことで、先ず総論と各論をつなぐ、てんかん外来ケア管理手順作成をめぐる課題を述べました。

まず、てんかん外来看護師は、患者さんの闘病に通じながら、医療者側の多面的チームアプローチと社会的な総合支援を担当するチームと共に、現実的な目標を設定しながらケア過程に組み込んでいく役割を担います。ですから、もちろんナースは、医学的知識を十分に持ち、てんかんの診断作業の道筋を理解して、現在患者さんがどの段階の治療を受けているのかを確認しながら、副作用を最小限に抑え、最良の発作抑制が得られるよう医学的ケア管理を担当します。

ベーテルは、てんかんの病歴聴取をナースが担当します。長きに渡る病歴を病気の経過、発作の経過、薬の経過、社会生活の経過を振り返りながら確認していきます。一つ一つの項目に沿って聴取内容のポイントを確認してみました。

てんかん病歴で医学的看護管理がスタートします。

次に、てんかん外来ナースのお仕事として最も重要な、発作表を回収して発作状況を確認する外来看護手順について検討しました。発作表のつけ方を伝授しながら、実際に症例で学びました。発作表への詳細な記入方法で分かってくる病状の変化を正確に分析しながら評価を行い、治療管理に繋げていくことが重要です。発作表に基づき治療プログラムが展開されているかも、てんかん外来看護ケアの側面から管理できます。

薬物治療を成功に導くには、毎日欠かさず処方された薬を忘れず内服することが鍵となります。目に見えないてんかん発作との闘いは、時に完治しているのでは、との誘惑を招きます。怠薬・断薬が引き起こす最悪の出来事は、結局自分自身に降りかかってくるのです。何年も発作が止まっていて維持治療中であったのに、一転して初期治療段階のスタートラインに戻ってしまい、同じ道を再度歩んでいくことになるのです。人生設計の変更が余儀なくされる事態となります。患者さんが医学的指示を守るためには、症例の積み重ねに基づく豊富な知識と、介入ケアの技術が必要です。しっかり服薬し続けるためには、1週間のセットアップ方式が有効です。毎日内服する時間をきちんと決めることで、かなりの問題が解決します。これには監視者も必要です。これは患者の教育と指導という側面がせり出しますが、てんかん外来看護ケア管理の一つとなります。

多くの襲ってくる予期できる難題を抱えることなく乗り切れる方法を、共に考え解決していけるナースとして、これからも、優先順位を定めていく視点から、てんかん外来看護ケア管理を道筋よい手順書として、具体的に内容で作り上げていくことを目標とします。

 

海野美千代


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